38歳中年女性、普通二輪免許取得への道⑥〜オリエンテーション〜
こんばんは。
バイクに乗るにはいい季節になってきました。
まだ免許取ってないのに、そんなことを言ってみたりもします。
ついに教習初日。
まずはオリエンテーション。
オリエンテーションと聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?
わたしは世間知らずな為、小学校の時の遠足でアスレチックをしたことを思い出しました。
それはオリエンテーリングです。
オリエンテーリングとオリエンテーションは同じことだと思っていました。
教官と生徒の仲を深める為にドッヂボールでもやるのかと思っていました。
もちろん違います。
要するに、学校説明会でした。
学科教習の受け方、技能教習の予約方法などの説明です。
学科教習では授業中に例えトイレにでも外に出て行ってしまうと、もうその単位は貰えずやり直しになるんだそうです。
そりゃそうですよね、法律などを学んでいるのだから1秒でも聞き逃してはいけません。
それを聞いたスーパーメンタル自己脅迫心配野郎のわたくし、汚い話ですが
「今日そういえば大便してないなぁ〜〜」
と急に思い出し、急激に胃腸にかけてアツいモノがギュルリンパしてくるのを感じました。
残り時間20分はアツいモノとの戦いだったかと思います。
これはこれで話を聞き逃していることと同義なのでは?といささか不安になりました。
アツいモノとの戦いに気を取られハンコが押されないなんてそんな赤っ恥は嫌ですので、しっかりと話と聞き、オリエンテーションは終了。
続いてまもなく適性検査。
適性検査こそ実態がよくわかりませんでしたが、教室に入ると問題用紙と解答用紙が机の上に鎮座しておりなんとなくどういうものか勘付きました。
サッと緊張感が走り、漏れなく胃腸にはアツいモノを感じました(漏れるかもしれないのに‘漏れなく’とはこれいかに)。
内容は簡単な脳みそや神経のテストといった感じでした。
「これ結構当たってて面白いから、帰りに結果貰ったらよく読んでみてくださいね〜」
と教官。心理テスト感覚なのでしょうか。
一先ずこの結果次第で即落第とかは無さそうだったので一安心、アツいモノも引っ込むのでした。カワイイ☆
続いてまもなく学科1コマ目。
この時間にもなってくるとスーパーメンタル自己脅迫心配野郎も慣れてきてスーパー調子乗りメンタルおのぼり野郎の一面が発揮され、アツいモノも感じず授業に取り組むことができました。
凄惨な交通事故などのVTRを観て、安全運転を心がけました。
そして最後に配られた適性検査の結果。
当たってるらしいから、ワクワクします。
注意力
(まわりのわずかな変化にも気がつき、細かいことにも気をくばる。)
評価D!
緻密性
(仕事のやり方がめんみつで、ていねいである。)
評価D!
動作の安定性
(仕事のやり方にムラがない。調子のよいときと、わるいときの差が少ない。)
評価D!
適応性
(場面の変化に応じて適切な処置がとれる。)
評価D!
いやバイクの適正とかもうどうでもいいわ!!
芸人の適正無いわ!!
よく15年やってきたな!!
目からアツいモノが込み上げてくる結果となりました。
さようなら。
38歳中年女性、普通二輪免許取得への道⑤〜入校〜
こんばんは。
わたくしの遅筆により、このブログはリアルタイムより少し前の事を書いています。
ほんとに今のリアルタイムなう(今とかほんととかリアルとかなうとかをごちゃ混ぜに使うくらいは混乱している)のわたくしは、身体も心もズタボロで酒飲みながらやさぐれてブログ書いています。
今から書く日の頃のように希望に満ちていたかった…!
前回からの続き。
いよいよ教習所入校。
ATMで還付金貯金である17万円などという大金を下ろす。
大緊張。
逆に還付金詐欺の新人の出し子なんじゃないかというくらいの挙動不審感だった。
そして証明写真を撮る。
相変わらず男か女かわからない年齢もよくわからないただただ目の下のクマが酷い不審人物の写真が刷り上がった。毎度のことだ。
そして原付限定ノン乗車ゴールド最弱免許と10年前キャンドゥで買った印鑑を装備し、いよいよ教習所へ突撃。
入校受付カウンターへ鼻息荒く突撃すると、物腰柔らかなお姉さんが対応してくれた。
普通二輪免許を講習したい旨を伝え、自慢の原付限定ノン乗車ゴールド免許や写真を提出すると
「今から外に出て、倒れたバイクを起こしてもらいますね〜」
とまさしく青天の霹靂な事を言われる。
「え!??」
「バイクを起こせないと入校できないんですよね〜」
「マジすかぁ!笑」
顔では笑っていたが、脳内では小さいダチョウ倶楽部さんが
「聞いてないよ〜〜!!」
と海物語の魚群の如く大勢走り去っていった。
明日は休みだ仕事も無い早起きなんかしなくてもいいって思ってたのに前日に急によくわからないオーディションを入れられた時くらいの「聞いてないよ〜〜!!」である(弊社あるある。水着でダンスオーディションとかあった。もちろん落ちた。)。
しかしやるしかないので外に出てバイク置き場まで回って行くと、HIKAKINさん似の係員の男性が待っていた。
「じゃあやっていきましょうか!」
とネイキッドタイプのバイクをその場に倒した。
でかい。とにかくでかい。立ってたらよくわからないけど、倒した姿はやたらでかく見えた。
「このバイクはまだガソリン入ってないんで、190kgくらいですね。教習入ったらやると思うんですけど、実際に使うバイクは200kg超えますよ〜!」
こちとらこれから190kgのバイクを持ち上げなきゃいけないのに、なんという軽々しさで話すのだろうかHIKAKIN似。
200kgの体重を調べると、現役当時の高見山くらいらしい。
「2倍!2倍!」どころの騒ぎじゃない。自分の体重の4倍だよ。
「持ち上げ方は色々あるんですよ〜」
とおんぶの様にバイクを背負う形で持ち上げるスタイルや、シンプルに正面からがっぷり掴んで下から持ち上げるスタイルを軽々しく披露するHIKAKIN似。
力任せでは持ち上がるわけもないので、とにかくテコの原理の様に点を使うのがコツの様だ。
今のところ見本はHIKAKIN似しかいないわけなのだから、とりあえず最初の様におんぶスタイルのマネをして持ち上げようとしてみる。
無理。
まじ子泣きジジイ。
まじバイク子泣きジジイ。
前にも書いた通り、わたしは全身筋肉ゼロ女なのである。
ましてや背負ってたら様子が見えない。そして正直どこに力を入れていいかわからない。まじ無理。
こうなったら正面からぶつかるしかない。ぶつかり稽古。シンプルに正面からがっぷり掴んで下から持ち上げるスタイルでやってみる。
「にぇあああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
と今まで出したことの無い声を出してみるも、1ミリも浮かなかった。
そりゃそうだ、全身筋肉ゼロ女が腕の力だけで持ち上げようとしているのだから。
声と顔だけやってる感出しただけだ。
舞い散る桜の花びらとHIKAKIN似の乾いた笑顔だけがそこにあった。
声と顔だけで持ち上げられるのは漫画だけである。
持ち上げるというより、押すのだ。押し上げるのだ。押上スカイツリー状態。
本気というのは自分が自分を超えた状況からしか出てこない。ここで本気を出さなきゃ終わらないんだよ。初めてそこでそう思えた。
か!じ!ば!の!く!そ!ぢ!か!ら!!!
お!し!あ!げ!スカイツリー!!!
有名なコピペ、『は!か!た!の!しお!』
の様に文字間に!を挟みながら押しに押した。一度浮き上がれば早い。そのまま力一杯押して、やっと起き上がった。
「そうですそうです、今日は大丈夫です!お疲れさまでした!」
DEMEKINの様に大きな目で喜んでくれたHIKAKIN似。ありがとう、忘れない。
ようやくバイクを起こせたわたしは受付に戻り、あんなに緊張して下ろした17万円を高揚しながら上から目線略してウエメセでバシィ!!とお姉さんに提出した。
バイクを起こせたくらいでこの調子の乗りようである。
もはやバイクを起こせたことに17万円払ったみたいになっている。
晴れて二輪免許への第一歩を踏み出し、ワクワクと明るい気持ちで帰路についたのであった。
38歳中年女性、普通二輪免許取得への道④〜費用〜
また1ヶ月開くかと思ってた皆さん、もう更新しちゃったから。
すごくない?はあ〜すごい。
で、こっからまた空くんですたぶん。ムラあるので。
さてさて費用問題です。
皆さんよくご存知でしょうが、改めて二輪免許の教習所の費用。
大体16〜17万円。
16まんえん!!
みんなどうやって捻出しているのですか???
貯金ですか!?貯金ですか!!?貯金ですか!!!?
昔ながらの言葉で宵越しの金は持たないと言われていますこの職業(マジで毎月使い切る)。
更に薄給。
貯金などできるわけなかろう!!
どこに金があるのか!!
このままじゃ二輪免許なんぞ夢のまた夢です。
しかし1年に一度、わたし達には一気に大金ゲットだぜの一大イベントがあるのです。
確定申告
よくわからないけど、払い過ぎた税金が返ってくる(ビンボーだから税金払ってるイメージないんだけど実は払ってるらしいよ)らしいスーパー還元イベント!!
もはや季語と言ってもいい。
この界隈の芸人さんは毎年この時期を心待ちにしています。
正月も過ぎるとそろそろだなと胸踊らせ、受付開始と共に税務署へ駆け込むのです。
わたしもその1人。
わたし達にとって還付金は無くなりつつあるHPやMPを一気に回復してくれる、
言わばエリクサーなのであります(元々自分の金だけど)。
エリクサーのお陰で家賃払えました。
エリクサーのお陰で借金返せました。
給料日前だったけどエリクサーのお陰で助かりました。
エリクサーのお陰で肩こりが治りました。
エリクサーのお陰で彼女ができました。etc…
怪しいブレスレットの如く様々な効能でエリクサーは我々を救ってくださるのです。
わたしはこの中でいうと毎年
“給料日前だったけどエリクサーのお陰で助かりました。”派
です。
それを考えると還付金を教習所費用に回したらほとんど余分な金が無くて次の給料日まで地獄なのでは…?
と不安に心を傷めながら計画を練っていた昨年末。
頭を抱えつつ久しぶりに入った銀の玉の遊戯場。
なんとなく出会ったまどかとマギカという魔法少女が奇跡的に連続15回も火を噴いたのです…!!
可愛らしい魔法少女とは思えぬエグめの火の噴き方!!
おい!これや!!今こそこれ貯金や!!
この時38歳にして初めて貯金という概念ができたのです。
魔法にかけられた38歳。
まどかとマギカありがとう。
まどかとマギカのお陰でおばさん不安無くバイクの免許取れるんだ…!!
エリクサーと、魔法少女と、初めて貯金という概念ができたおばさん。
38歳中年女性、普通二輪免許取得への道③〜現状続き〜
気がつけば前回の更新から1ヶ月以上が経過していました。
別に入院してただとか、大失恋しただとか、戦地に赴いていただとか、激動の1ヶ月を過ごしていたわけではありません。
寝たり起きたり食べたり寝たり食べたり食べたり飲んだり寝たりしていただけです。
怠惰。ただの怠惰。TADAnoTAIDA。
明日書こう明日書こうときて1ヶ月。
情けない。
自分の中で最も苦手なことは継続です。
継続できる人マジ尊敬。努力の人マジ尊敬。
それこそ今年の1月からホットヨガに通い始めたのですが、最初は週3レベルで意気込んでいたのに今や毎月行われている怪獣ライブでピンで披露するヨガ芸のネタ拾いに行くのみである。
「おっ、この動きフリが効いててええやん、明日ライブでやろっ」
なんて思いながらヨガ行ってる奴なんてわたしくらいだろう。
誰か継続のコツ知ってたらなんかください。
こんな俺得でも誰得でもない話はもういいです。
もう自分でも忘れてたけど前回の続きです。
頭脳皆無の次は運動神経皆無ですね。
忘れもしません。
自転車の補助輪を外して乗り始めた幼稚園年長頃。
下り坂になると毎回パニックになりブレーキのことが頭から飛び、そのまま全速力で駆け下り、前輪が壁に激突するまで自転車を止められませんでした。
幸運なことに怪我は無かったのですが、周りから見たらかなりヤバイ子供だっただろうなと思います。
こんな事バイクでやったら即死です。
そうなんですよ、一度に2つのことをするのが苦手なんですよわたしは。
よくある右手と左手別の動きしてくださいみたいなやつ、全くできない。
ん?よく考えてみたらこれ運動神経の話じゃなくない?
頭脳の話じゃない?
しかも運動神経皆無とか意気込んでおいて大したエピソードじゃなくない?
ミニバスやってたのに垂直跳び30センチくらいしか跳べないとか、そっちの方がいいんじゃない?
でもそれも大したことなくない?
…つ、次いこ。
筋肉皆無。
バイクという重い乗り物を乗り回すにはやはり筋力が必要ですよね。
わたしは子供の頃からふくらはぎが異常に太く、親にも「桜島大根みたいな足やね」とバカにされていました(親は鹿児島人。今はどうか知らないけど、昔の鹿児島人の定番のイジりだったみたい)。
ぽっちゃりしてるからかなと思っていたのですが、
12〜3年前に人生最高にカリッカリに痩せてた頃(45キロ位)もふくらはぎの太さだけは形状記憶の如く変わりませんでした。世界で一番要らない形状記憶。
余りにも納得がいかなかったので、
小学生の頃のミニバス部がだいぶ激しかったからそれで筋肉質になってそのまま太さが継続しているのだ!!ったくよ〜〜ちきしょうめが〜〜!!
と勝手に自分の中で答えを出していました。
そして一昨年。
高卒認定試験の勉強に日々勤んでいたわたしは背中や腰の痛み肘の痺れ(ピッチャー感すごいけど、寝っ転がって勉強してただけ)に耐えられなくなり、生まれて初めて整体に行きました。
「あ〜だいぶ背中凝ってますね〜」
なんて言われながらヒャダインさん似の整体師に全身を施して頂いてる中、ふくらはぎに取り掛かろうとしていたのでなんとなく予防線で
「わたし、ふくらはぎだけ筋肉が異常に発達してて極太なんですよね〜!」
と話すと、ヒャダインさん似の整体師はふくらはぎを揉みしだきながら
「ん?筋肉無いですよ?」
と一言。
「え?」
「ふくらはぎ、筋肉無いですよ?」
「は?こんな太いのにですか?」
「はい、筋肉無いですよ?」
「は?」
「ていうか、全身筋肉無いですよ?」
「ふぁっ!?全身!?」
「はい、全身筋肉ゼロですね。」
全身筋肉ゼロ。
全然盛ってませんよこれ。マジで言われたんですから。
イカとかタコの方が筋肉発達してるんじゃないの?
イカとかタコ、もしかしてバイク運転できるんじゃないの?
ていうか筋肉じゃなかったらこの足はなんなの?肉?脂肪?異物?
筋肉皆無、整体師お墨付きいただきました。
頭脳、運動(仮)、筋肉。
これらを乗り越えて挑戦しますがな!!二輪に!!
あと乗り越えるのは、そう、費用です。
4月で15年目に入ったビンボー芸人は学校の費用をどう捻出するのか?
また次回、今度こそ近いうちに!
38歳中年女性、普通二輪免許取得への道②〜現状〜
こんにちは。
先日に更新したブログにたくさんの励ましありがとうございました。
まだ人生終わってないと思えました。
でも人に認めてもらいたいってだけの人生でもないよなとかポエムめいたことも思ってみたりしました。偉そうだな。ドラクエにポエマーって職業できたら遊び人より最弱だわ(実際FFの吟遊詩人は全く役立たずだ)。
そんな最弱職のわたくし、今回は皆さんに現状をお知らせしたいと思います。
現状の免許状況ですね。
張り切ってお知らせしていいですか?
何にも持ってない!!!!!
・・・ならまだピュアだったでしょうか?
実の所は・・・
原付免許しか持ってません!!!!!
です!!!!!
メガネ掛けてるからちょっと知的に見えるし、車の免許は流石に持ってるでしょ〜と思っていた皆さん!おまっとさんでした!
原付免許しか持ってません!!!!!
しかも以前に組んでいたコンビ時代の9年前の単独ライブの幕間VTRの企画で取ってそれ以来、
一度も乗っていません!!!!!
コンビニで酒買う時にたまに聞かれた際に使用する時にしか、
免許証を使っていません!!!!!
印籠のようにしか、
免許証を使っていません!!!!!
のです。一度も原付に乗らずゴールド免許。
史上最弱のゴールド免許です。
酒購入時コンビニで免許出す際、店員さんに偉そうに出してますけど
実際は
「頼む、車種の項目だけは見ないでくれ!!!」
と思っていますから。
なのでね、正直言って交通ルールもほぼほぼ忘れてしまったわけです。
また一から交通ルールを学ばなければいけない状況です。
更に言うと
頭脳皆無運動神経皆無筋肉皆無
戒名感すごい。卒塔婆感すごい。
ひとつずつ説明していきましょ。
頭脳皆無
原付免許は当時の「常識知ってたら誰でも受かるっしょ」っていう噂通り、自分は常識人だと思って何にも勉強せずに受験したんです(「っしょ」の圧力ってすごくないですか?「っしょ」の柔らかさだけで何もかも解決に向かいそうな感じしません?)。
そしたらね、当たり前のごとく落ちたんです。
そこでわかりますよね?自分は常識人じゃなかったと。
自分は普通以下なんだと。
改めて思い知らされた。原付に落ちるということは、更に己を卑屈にさせるのだ。
自分は普通以下なんだ!
更に更に10代のお嬢ちゃんだったならまだしも、当時は29歳という立派な大人だったわけだ。
人生赤っ恥ランキングに食い込むくらい赤っ恥です。
そこで妙にプライドの高いわたしは
「もう落ちるのは嫌だ!」「人生の落第者はもう充分だ!」と、
2回目の試験の早朝から猛烈なインプット作業を繰り返し(わかる方はわかるお察し案件)、
やっとのことで合格したのです。
今まで「証明書として免許取っておきたかっただけだから〜」なんて強がっていましたが、
あたい、本当はバイク乗りたかったのよ!!
けどあたい、知らぬ間に交通違反やらかしそうだったから乗るの怖かった!!
「証明書として免許取っておきたかっただけだから」って何万回ドヤっただろうか!!
ドヤ被害に遭われた皆さま、つつしんでお詫び申し上げます。
なんか思ったより長くなったので運動神経皆無と筋肉皆無は次回にします。
38歳中年女性、普通二輪免許取得への道①
はじめまして。
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属、怪獣の坂口と申します。
怪獣は2015年2月にわたくしがすーなかというおじさんに誘われ結成し、およそ4年間活動して参りました。
しかし2019年1月、すーなかの意向で新メンバーに竹内健人というおじさんが加入。
わたくし坂口は、なぜかリーダーづらしているすーなかより補欠宣告を受ける。
これからはすーなかと竹内のみで漫才などのネタをやっていき、わたしは1人で怪獣の補欠メンとして活動していくそうだ。
ここまで読んでどう思いましたか?
わたしも皆さんと同じことを思っています。
「は!?」
ですよね?意味わからないですよね?
わたしもよくわからないですよ。
トリオになるならまだ納得ですけどなんで補欠?謎のすーなか超ルール。
怒ってるしヤツらがとにかく憎いです。
ていうか誰も知らんおばさんとおっさんの小競り合いに誰が興味あんねんと思ってますのでこの話はとりあえず置いといて。
てなわけで今までの活動が無くなったわけですからとてもヒマなんです。
38歳にしてわたくし、恥ずかしながらほぼニート宣言!
かーちゃんごめん!(マーちゃんごめん!の感じで)
元来ひきこもり体質の為、このまま隠居生活も有り得るかしら。
しかし経験を重ね、若い頃とはもう心持ちが違うわたくし、すぐにわかったんです。
時間あるならシンプルに自分がおもしろい、楽しい、やりたいと思うことをしたらいいんじゃね?
と(あとお金は欲しい)。
早速年明け、仲良くして頂いてる舞台監督の女性とのランチ会時に、さも名案の如く
「〇〇さん、わたしね、これからはもう自分が面白いと思うことだけしようと思うんですよ!!」
と高らかに宣言すると、
「え・・・?当たり前やん、今気付いたん・・・!?」
と鼻で笑われてしまいました。
ほんまですね!!当たり前やん!!恥ず!!あの時の記憶滅せよ!!
人間としての当たり前の権利を偉そうに語った自分!!嫌い!!
わたしは高校を半年で中退しているんですけど、5年前に以前に組んでいたコンビの活動が終わった時に
「ヒマだし定時制高校に通ってそれをレポするのも楽しそうだな〜。」
なんてほんのり考えていたのですが、
「でももし高校の4年間の間に結婚して子供もできたりしたら、体力的に非常にキツいな〜。」
とありもしないオノボリ妄想を盾に、結局定時制に挑戦しなかったという事案がありました。
(今現在子供はおろか結婚すらしてないんだからなんなら余裕で卒業できたわ。すげーバカじゃん?)
でも高校中退というのが自分の中でよっぽどコンプレックスだったのか、
「あと少しで高校卒業なのにね〜。」
みたいな自分的に非常に辛い夢を20年近く見続けていた一昨年、一念発起して高卒認定試験(昔でいう大検)を受験し、無事高卒資格を取得しました。
純粋に嬉しかったし、20年越しに両親にも謝罪できたし、悪夢も全く見なくなった。
毎日勉強の状況をツイートしていると、色んな方が声をかけてくれたり、協力してくれたり、楽しんでくださってたようで、それも嬉しかった。
何よりわたしみたいな重度の怠けもんでも合格できるぞ!という希望を、同じように苦しんでいる子供たちに伝えたかったのです(こちらに関しては子供たちからの反応が全く無かったのでおばさんは密かに泣いた。がんばろっ。)。
新しいことに挑戦するのは非常に楽しく尊いことだと、それを更に楽しんで貰えるのはこの職業ならではの嬉しいことだなぁとその経験で初めて気付きました。
じゃあ今自分がやってみたいことはなんだろうと思いふけってみると、
「バイクの免許取りてぇな〜。」
でした。
いや普通〜。
でもこの約15年間普通のことしちゃダメだって思いがちだったけど、最近、もっと普通の経験もしなくてはいけないと思うようになってきました。
ましてやわたしはみんなが当たり前にできるようなことができない不器用な人間です。
更にわたしの心を一番に動かしたのは、
「ビジュアル的にこのちんちくりんおばさんがゴリゴリのアメリカンバイクに乗って劇場に来たらみんな笑うだろうなぁ。」
という思いでした。
その一瞬の所謂『出オチ』の為にバイクの免許が取りたい!!
しかも楽屋間のみの為に!!
なんという不純な動機だろうか!!
自分が〇〇したら面白いかなぁ〜
と考えるのは芸人さんは常日頃から癖だと思いますが、わたしも漏れなくそうで。
それが今回は出オチアメリカンだっただけで。
それ自体は純粋な動機なわけで。
なんなら御年70の父親も現役ライダーだからツーリング一緒にすれば親孝行になるし。
っていう最もそうな理由も取って付けてみるし。
別に言い訳してねぇし。
・・・
というわけで、38歳中年女性普通二輪免許取得にチャレンジだ!!