38歳中年女性、普通二輪免許取得への道①
はじめまして。
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属、怪獣の坂口と申します。
怪獣は2015年2月にわたくしがすーなかというおじさんに誘われ結成し、およそ4年間活動して参りました。
しかし2019年1月、すーなかの意向で新メンバーに竹内健人というおじさんが加入。
わたくし坂口は、なぜかリーダーづらしているすーなかより補欠宣告を受ける。
これからはすーなかと竹内のみで漫才などのネタをやっていき、わたしは1人で怪獣の補欠メンとして活動していくそうだ。
ここまで読んでどう思いましたか?
わたしも皆さんと同じことを思っています。
「は!?」
ですよね?意味わからないですよね?
わたしもよくわからないですよ。
トリオになるならまだ納得ですけどなんで補欠?謎のすーなか超ルール。
怒ってるしヤツらがとにかく憎いです。
ていうか誰も知らんおばさんとおっさんの小競り合いに誰が興味あんねんと思ってますのでこの話はとりあえず置いといて。
てなわけで今までの活動が無くなったわけですからとてもヒマなんです。
38歳にしてわたくし、恥ずかしながらほぼニート宣言!
かーちゃんごめん!(マーちゃんごめん!の感じで)
元来ひきこもり体質の為、このまま隠居生活も有り得るかしら。
しかし経験を重ね、若い頃とはもう心持ちが違うわたくし、すぐにわかったんです。
時間あるならシンプルに自分がおもしろい、楽しい、やりたいと思うことをしたらいいんじゃね?
と(あとお金は欲しい)。
早速年明け、仲良くして頂いてる舞台監督の女性とのランチ会時に、さも名案の如く
「〇〇さん、わたしね、これからはもう自分が面白いと思うことだけしようと思うんですよ!!」
と高らかに宣言すると、
「え・・・?当たり前やん、今気付いたん・・・!?」
と鼻で笑われてしまいました。
ほんまですね!!当たり前やん!!恥ず!!あの時の記憶滅せよ!!
人間としての当たり前の権利を偉そうに語った自分!!嫌い!!
わたしは高校を半年で中退しているんですけど、5年前に以前に組んでいたコンビの活動が終わった時に
「ヒマだし定時制高校に通ってそれをレポするのも楽しそうだな〜。」
なんてほんのり考えていたのですが、
「でももし高校の4年間の間に結婚して子供もできたりしたら、体力的に非常にキツいな〜。」
とありもしないオノボリ妄想を盾に、結局定時制に挑戦しなかったという事案がありました。
(今現在子供はおろか結婚すらしてないんだからなんなら余裕で卒業できたわ。すげーバカじゃん?)
でも高校中退というのが自分の中でよっぽどコンプレックスだったのか、
「あと少しで高校卒業なのにね〜。」
みたいな自分的に非常に辛い夢を20年近く見続けていた一昨年、一念発起して高卒認定試験(昔でいう大検)を受験し、無事高卒資格を取得しました。
純粋に嬉しかったし、20年越しに両親にも謝罪できたし、悪夢も全く見なくなった。
毎日勉強の状況をツイートしていると、色んな方が声をかけてくれたり、協力してくれたり、楽しんでくださってたようで、それも嬉しかった。
何よりわたしみたいな重度の怠けもんでも合格できるぞ!という希望を、同じように苦しんでいる子供たちに伝えたかったのです(こちらに関しては子供たちからの反応が全く無かったのでおばさんは密かに泣いた。がんばろっ。)。
新しいことに挑戦するのは非常に楽しく尊いことだと、それを更に楽しんで貰えるのはこの職業ならではの嬉しいことだなぁとその経験で初めて気付きました。
じゃあ今自分がやってみたいことはなんだろうと思いふけってみると、
「バイクの免許取りてぇな〜。」
でした。
いや普通〜。
でもこの約15年間普通のことしちゃダメだって思いがちだったけど、最近、もっと普通の経験もしなくてはいけないと思うようになってきました。
ましてやわたしはみんなが当たり前にできるようなことができない不器用な人間です。
更にわたしの心を一番に動かしたのは、
「ビジュアル的にこのちんちくりんおばさんがゴリゴリのアメリカンバイクに乗って劇場に来たらみんな笑うだろうなぁ。」
という思いでした。
その一瞬の所謂『出オチ』の為にバイクの免許が取りたい!!
しかも楽屋間のみの為に!!
なんという不純な動機だろうか!!
自分が〇〇したら面白いかなぁ〜
と考えるのは芸人さんは常日頃から癖だと思いますが、わたしも漏れなくそうで。
それが今回は出オチアメリカンだっただけで。
それ自体は純粋な動機なわけで。
なんなら御年70の父親も現役ライダーだからツーリング一緒にすれば親孝行になるし。
っていう最もそうな理由も取って付けてみるし。
別に言い訳してねぇし。
・・・
というわけで、38歳中年女性普通二輪免許取得にチャレンジだ!!